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小学校1年生で学んだ人生の教訓:田中先生との出会いから気づいたこと
小学校1年生に入学した私を待ち受けていたのは、「田中真紀子」という名前の担任の先生でした。名前だけ聞くとインパクトがありますが、当時の私は、彼女の厳格さや決めつけるような指導スタイルに馴染めず、初日から「学校に行きたくない」と泣きわめいて... -
青春を取り戻す歌:映画『シング・ストリート 未来へのうた』レビュー
仕事で忙しい日々が続く中、隙間時間で観る映画には妥協したくない。そんな思いから私は映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」を頼りに、トマトメーター90点以上の作品だけを選んで観るようにしている。そして今回観たのは、2016年公開のジョン・カーニー... -
幼稚園時代の記憶:逃げる心と出会いの光景
幼稚園の記憶といっても、写真にすればほんの5、6枚分程度だ。しかし、その一枚一枚が今も鮮烈に心に刻まれている。登園拒否から始まる幼稚園生活入園して間もなく、私は登園拒否になった。母と一緒に幼稚園の門前まで行くも、先生や児童たちが背後で見守... -
魅了された天才の筆致:樋口一葉の『たけくらべ』が語る人間模様
私が樋口一葉に惹かれたのは、『たけくらべ』を読んでからだ。その小説に宿る繊細な感受性と鋭い洞察に、まさに「天才」と呼ぶにふさわしい才能を感じたのだ。展示で見た一葉の家族の物語一葉の展示は彼女の家族、特に父親と母親の写真から始まる。父親は... -
天皇と日本人の心:伝統と現代のはざまで揺れる皇室の役割
遠藤周作原作の映画『沈黙』での一場面に、ポルトガルの宣教師が長崎奉行・井上筑後守に問いかける。「なぜ、キリシタンを迫害し拷問するのか?」と。井上は、ここが「天皇の国」であり、異国の教えが根付く土壌は存在しない、と毅然と答えた。このやりと... -
20年前の男児わいせつで免職 埼玉県教育局の女性幹部の件に寄せて
小学校の女性教諭が、32歳の時に、小6の男子生徒に対して、性加害をしたことがニュースになっている。今から20年も前のことなのに、事実確認が済んだ段階で、懲戒解雇ということになった。時効がないというのは恐ろしいことだ。それだけ社会的責任の... -
水俣病に向き合ったユージン・スミスの写真が伝える、闘う人々の物語
1970年、熊本県水俣の地を訪れた世界的な写真家ユージン・スミス。彼は、チッソ工場から20年以上にわたって海に流出した水銀によって引き起こされた水俣病と、その被害に苦しむ人々の姿をレンズに収めた。この地にやってきた彼の目に映ったのは、深刻な健... -
【玉木雄一郎の不倫問題を考察】SNS時代の「暴露」と政治家の責任
玉木雄一郎氏の不倫問題が世間を騒がせています。政治家のスキャンダルはこれまでも珍しいものではありませんが、近年、SNSの普及によってその影響力が格段に増しています。もはや誰もが情報を発信できる時代、秘密はすぐに暴かれ、社会全体がそれを共有す... -
43歳、孤独と希望の間で振り返る私の人生
実際の年齢を忘れることが増えました。スマホで調べると、自分が43歳になったことに気づき、少し驚きました。かつて年齢を重ねるたびに抱いていた期待や希望は、今では薄れてしまっています。結婚相手もおらず、生い立ちの影響から本当の友人関係を築くこ... -
トランプ再登場で世界は変わるのか? ウクライナ戦争と日本への影響を考える
2024年の大統領選挙が近づく中、トランプ前大統領が「ウクライナとロシアの戦争を24時間以内に終わらせる」と発言し、注目を集めています。しかし、この発言は本当に実現可能なのでしょうか?ウクライナ戦争の現状とトランプの構想現在、アメリカはウクラ... -
「劇団四季『ユタと不思議な仲間たち』– 目に見えない縁がつなぐ成長と感動の物語」
劇団四季の自由劇場で「ユタと不思議な仲間たち」を観劇しました。上演期間はわずか2週間ほどにも関わらず、満員御礼が続くほどの人気ぶり。四季の作品には常に高い完成度が求められますが、今回もその期待を裏切らないどころか、さらに超えてきました。私... -
有村架純が舞台で幽霊に見えた理由とは?新国立劇場で『友達』を観劇して
9月8日、新国立劇場で安部公房作・加藤拓也演出の舞台『友達』を観劇してきました。有村架純や伊原六花といったテレビでお馴染みのスターが多数出演する豪華なキャストで、客席は満席。スターシステムが生み出す幻想的な空気感と、安部公房の独特な世界観... -
風邪で思い出す、働く環境と心の健康
先日、11月に入ったばかりだというのに、久しぶりに風邪らしき症状が現れた。熱はないものの、喉の痛みから始まり、次第に鼻水が止まらなくなり、気管支がゼェゼェと苦しい。そんな状態で仕事に向かう日々は、なかなか厳しい。風邪の症状が出ると、体調管... -
精子提供者と希望者のリアルなやり取り:電話相談で感じた「信頼」のカギとは?
精子提供に関するやり取りには、いろいろな期待や不安が混ざり合います。今回は「サヨリ」さんという希望者との会話を通じて、相手がどんな情報や安心感を求めているのかに気づく機会がありました。そのプロセスを詳しくお伝えしたいと思います。サヨリさ... -
O型ドナー探しのリアル!意外な出会いから始まった精子提供希望者とのやり取り
精子提供の話はどこか遠い話と思っていたが、ある日突然、私のもとに連絡が舞い込んだ。「初めまして、O型のドナーさんを探しております。一度お話しするチャンスをいただけませんか?」と、東京在住の女性・サヨリさんからのメッセージ。少し緊張しながら...