智慧の書– category –
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憧れの風俗嬢美咲へのラストレター
美咲さんへ このようなことを度々してごめんなさい。別れて2、3日経つと、君のことで頭がいっぱいになります。会えないことがとても辛いです。 職場の上司や同僚にも、家庭の両親や兄にも、学生の頃からの友達にも、私はいつも相手の幻想を壊さないよ... -
憧れの風俗嬢美咲へのラブレター№3
このようなことをして、本当にごめんなさい。二度と迷惑をかけることはしません。読んでくれたら嬉しいです。はっきりと断られたのに、2、3日経つと、容姿、しぐさ、振る舞い、表情、声、会話のどれもが胸をしめつけるように愛しく浮かんできます。美... -
憧れの風俗嬢美咲へのラブレター№2
9月7日(水)にお会いしてから3週間がたちました。あれから、思い悩む日々を送っています。美咲さんが脳裏に浮かぶと、好きだった女の子の窓明かりを見に行った少年の頃を思い出すからです。風俗店は性犯罪の抑止力であり、非常な価値ある仕事と言い聞... -
憧れの風俗嬢美咲へのラブレター№1
美咲さんへ 9月7日(水)の午前9時40分から70分コースで利用させていただいたMです。その間、サービスを受けながら、5年前にはインテリアの販売に携わっていたこと、サッカーのブログで知り合った男性と付き合っていたこと等をお聞きし、私は、好... -
日本民藝館 無名の汚い器に婚活の自分を投影する。
www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com日本民藝館で靴を脱いでスリッパに履き替える。会計してくるねと声をかける。彼女は「はいっ」と怒りに似た声を上げる。大人1人1100円だから、2人で2200円。チケットを渡すと、ありがとうございますと今度は嬉し... -
青梅かんぽの宿 で日本シリーズを見てわかったこと!
両親と青梅のかんぽの宿に泊まることになった。一年に数回は、我が家の別荘だと父親が言う通り行くことにしている。朝晩と美味しい食事が出ることが楽しみであるし、ちょっとした気分転換になるから私も嫌いではない。八王子の自宅から車で1時間もせず着... -
フィリピーナの嘘に傷つくアラフォーの秋
www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com無邪気なフィリピーナのジーナにはまった私は、偽装結婚をしていて、子供もいず、フィリピンに残してきた愛する家族のために犠牲になって働いているという言葉を半ば信じて、8年近く追いかけた。彼女に20万円ぐらい貸し... -
ジーナ(フィリピンパブのホステスにはまった若い男の話)
一府中国際通りのチャイニーズパブ「ミカ」の扉をゆっくり開けた。同時に右前のトイレからジーナが出てきた。その場に立ったまま、大きい目をさらに大きくして、私のことをじっと見てくる。何よと言いたそうに口元が動いた。私は前に来たときより、彼女の... -
瀞峡巡りは愛を運ぶ
1、三島由紀夫の紀行文に、熊野の瀞八丁をプロペラ船に乗って見て回るというのがあったから、私も熊野本宮神社を参拝した後に行くことにした。志古から乗ると往復で1時間55分、小川口から乗ると、往復1時間ということである。私は小川口から乗ること... -
神様の住む場所(熊野本宮大社より)
南紀勝浦の休暇村に行く道の途中で、風光明媚な入江に出会う。休暇村ホテルのフロアにこの風景の絵画が飾ってあった。バレーボールでもしているのかという生徒のかけ声がどこからともなく聞こえてくる。素晴らしい自然の中で、その恩恵を受けて生活してい... -
伊勢神宮 集客力半端ない
1.熊野三社、瀞峡を巡った後、高速道路を利用して、2時間半かけて、伊勢まで戻ってきた。伊勢神宮の鳥居の前で雨が降りだした。傘を近くのお店で買い、有名な宇治橋を渡った。2.宇治橋を渡り右手の光景である。この道を真っ直ぐ進んで突き当たりを左... -
那智大社で神の実在を信じた!
1,車は那智のお社の鳥居の前に着き、二人は冷房の車を下りて、面へいきなり吹きつける暑熱の気によろめきながら、杉木立の木漏れ日が熱い雪のように霏々と落ちている参道の石段を下りはじめた。(三熊野詣より)2.今や那智の滝は眼前にあった。岩に一本... -
潮騒(神島)は本来の姿を見せている!
鳥羽水族館から歩いて10分ぐらいで、佐田浜港に着いた。マリンターミナルの待合室に座っていると、NHKで大相撲を放映している。やはり国技というもので、日本国中で場所中は毎日放送しているのだから、その位の高さに今更ながら驚く。待合室で可愛い女子... -
鳥羽水族館
1.9月9日(月)の始発で京王多摩センター駅から新横浜駅に行き、午前中には鳥羽港を経由して、神島に着くはずであった。しかし、前日夜から台風が関東平野に上陸したため、電車が10時になるまで運行せず、鳥羽に着いたのは、午後3時であった。次の神... -
小説『金閣寺』を巡る旅 プロローグ
三島由紀夫の『金閣寺』に出会ったのは、大学1年生である。梅ヶ丘商店街の地下にある書店であった。今から20年前、スマホもなかった当時は、梅ヶ丘駅周辺にいくつも本屋があり、多くの人が立ち読みしていた。コンビニのバイトをしていたけれど、人間関...