
明治神宮前駅から徒歩1分、JR原宿駅からも5分。おしゃれの聖地・原宿にあるウィッグ専門店「プリシラ」は、見た目年齢を即マイナス5歳してくれる“変身スポット”だった。
正直、最初は不安だった。「1万円のウィッグって、バレバレなんじゃ…?」でも、実際に手にしたウィッグは、想像を遥かに超えて自然。電車の中で他人の髪型と見比べても、「俺、浮いてない」と確信。髪のボリュームが蘇るだけで、こんなにも気持ちが前向きになるとは。
私は、妊活サポートの一環で精子提供に協力している。毎月一度、相手女性と面会する機会があるからこそ、身だしなみには気を使いたい。でも、シャワーの直撃を避ければウィッグでも十分。だからこそ、プリシラの“自然すぎる”カツラは強力な味方になる。
実は年齢を39歳とサバ読みしている私(実年齢は44歳)も、プリシラのスタッフに「お肌も歯も綺麗ですし、全然見えませんよ♪」と嬉しい一言をもらった。…その場でプロポーズしてしまいそうだった(笑)。
店内は女性客多数。でも、男性客も歓迎されている空気感
プリシラ原宿店は、意外にもこぢんまりとした店構えで、展示はギュッと詰まっている。でも、その空間に流れる空気は、とにかく優しい。私の前にウィッグを試着していた男子高校生は、なんとスポーツ刈り。どうやら「デートのときはロン毛でキメたい」らしい。…夢あるな、若者よ。
スタッフの金髪ロン毛のお姉さんは、どんな客にも丁寧に寄り添い、医療用ウィッグの需要が多いことも教えてくれた。がんや白血病で髪を失った人々が、「もう一度、髪を楽しみたい」と訪れるこの場所には、外見だけでなく“心”を整える力がある。
結論:プリシラは、「心を整える場所」だった
帰り道、私はまるで新しい人生を歩き始めたような気持ちで、原宿の雑踏を歩いた。カツラをかぶっただけなのに、不思議と自信が湧いてくる。それが相手にも伝わるから、人間関係も変わるのかもしれない。
来月、精子提供を通じて、私の遺伝子が未来に繋がる可能性がある。どうか、良い報告ができますように——この髪に、願いをこめて。


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