DeepSeekショックと私のブログ──投資も人生も“よくばり”が難しい

■ ブログを書く理由と変化

ブログを書いていると、「どんな記事が読まれているのか」「どんな反応があるのか」が気になるのは自然なことです。私の場合、アクセス解析を眺めると、風俗店の体験談が特に読まれていて、正直「人ってやっぱり分かりやすいものに興味をもつんだな」と思いました。

一方で、ブログを書くモチベーションを保つために「投資対効果」を考えると、読まれるジャンルに寄せた記事を書くべきか……と悩むこともありました。しかし、無理をしてまで書き続けると、自分が疲弊してしまう。そんなジレンマを解消するために、**今は“読者のため”よりも“自分自身の思いを言葉にする”**ことを大切にしています。

■ 喜びとアンチの狭間で

そんなスタイルに切り替えてから、思いがけない嬉しいコメントをいただきました。ある読者さんが「このブログは有益です。三島由紀夫展に行ってみようと思います」と書いてくださったのです。自分が発信したことが、画面の向こうにいる誰かの行動を変えるきっかけになる──想像以上に喜びを感じました。

ただ、世の中は残念ながら“いいとこどり”ができるほど甘くありません。人気が少しでも出ると、どこからともなくアンチが現れるのも事実です。でも、その分、自分の書いたものに何らかの反響があるということでもあるので、批判も含めてブログを続ける醍醐味だと捉えるようにしています。

■ DeepSeekショックが投資家に突きつける現実

そんな日常の中で、最近耳にしたのが中国のAI企業「DeepSeek」の話題。朝のニュースで「DeepSeekがアメリカのアプリランキングで1位を獲得」という報道を見て、正直「やっぱり来たか」という印象でした。というのも、私が年初に一括投資していたS&P500の株価が急落しており、その原因がDeepSeekの台頭だと言われていたからです。

これまでAI業界は、GoogleやMetaなど米国のハイテク企業が膨大な予算をかけてリードしていました。しかしDeepSeekは、低コストかつ高精度という二大要素を兼ね備え、突如として市場を席巻しています。たとえば、

NVIDIAの株価が17%下落(グラフィックスチップやAI用半導体の世界的大手にも大きな影響)

米国中心のAI投資が一時的に控えられ、次の方向性が読みにくい状況に

こうした事態は、投資家にとって見逃せない“ショック”です。私自身、「テクノロジー株は中長期で持っていれば安泰だ」と思っていたので、これほど早い段階でチャイナテックの脅威が現実化するとは想定外でした。

■ DeepSeekの技術と世界市場への懸念

とはいえ、DeepSeekが今後も世界を圧倒するかどうかは未知数です。報道によれば、DeepSeekはある程度のオープンソース技術を活用しながら独自のアルゴリズムを開発していると言われています。しかし、中国系企業ならではの情報統制や規制が加わるリスクも指摘されています。

たとえば、

中国政府の方針に沿わない情報の取り扱いが制限される可能性

国際的な緊張関係(尖閣諸島の問題など)がAI技術やサービスの提供に影響を及ぼす懸念

企業秘密やデータ利用における透明性の問題

これらが表面化すれば、世界的なシェア拡大に歯止めがかかる可能性は十分にあります。

■ 米国の“布石”か、それとも新たな転換点か

さらに思い出されるのが、孫正義氏がトランプ氏の前で巨額AI投資を約束した際の出来事です。あの時、AI関連株は一時的なバブルを迎えました。今回も同じように、実はアメリカ側の戦略的な布石である可能性を指摘する声もあります。「DeepSeekのニュースを報道することで、次なる米国のビジネスチャンスを創出する狙いがあるのでは?」というわけです。

もしこれが計画的な誘導だとすれば、米国の経済的優位は今後もそう簡単には崩れないでしょう。一方で、DeepSeekの登場が新たな競争軸をつくり、米中どちらか片方だけでなく、第三のAI大国が台頭してくる可能性も考えられます。投資家にとっては、どの国の、どの企業の技術が勝ち残るのかを見極める重要な局面に差しかかっていると言えそうです。

■ 投資の視野が広がるという価値

「どうなるんだろう」「今後、どこに投資すればいいんだろう」と不安を抱く一方、こうした急展開に直面してこそ、投資を通じて視野が広がるのだと改めて感じます。ニュースや経済の動きを追う中で、AI技術や国際情勢に関心を持つようになり、結果的に自分の知的好奇心が刺激されるのは大きなメリットです。

もちろん、損失は誰だって避けたいものですが、長い目で見れば「このタイミングだからこそ買える銘柄はないか」「既存のポートフォリオをどう組み替えるか」といった戦略を考えるきっかけにもなります。実際、中国系のテック企業や関連ETFに目を向ける投資家が増えてきているという話も耳にします。投資家にとって、選択肢が広がるのは喜ばしいことです。

■ 終わりに──深い混沌の先を見据えて

結局、AI技術は私たちの生活を大きく変えるポテンシャルがありますし、国際的な競争や政治的な思惑も複雑に絡み合います。DeepSeekのニュースをきっかけに、今後どのようなイノベーションが生まれ、どの国がリードを取るのか──まさに「深い混沌(ディープシーク)ならぬDeepSeek時代」を迎えつつあるのかもしれません。

しかし、その混乱の中でも、私たちは自分の言葉で発信し、思いを共有できる場を大切にしたい。たとえ些細な記事であっても、どこかで誰かの行動や考えを変える力がある。そんな可能性に満ちた場所がブログだと、私は思っています。

もし私の発信が誰かの「興味スイッチ」を押すことができたら、それは書き手として最高の喜びです。批判や炎上覚悟であっても、今後も自分なりの視点で、投資も人生も「よくばり」に考えていきたい。そうやって得られる学びや人とのつながりこそが、書くことの醍醐味だと信じています。

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この記事を書いた人

大日如来参上のブログへようこそ。ここでは、性の本質、結縁の道、聖地巡礼、社会の問題、舞台や映画のレビュー、そして智慧の書など、多様なテーマを通じて、内なる美と智慧を探求します。
私は、衆生の心の美を見つめ、その内なる光を見出す手助けをしています。
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