天才を捉えた映像! 三島由紀夫の雰囲気が最も映写されている場面。

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太宰治人間失格にあったけれど、「ただ、一さいは過ぎて行きます。自分がいままで阿鼻叫喚で生きて来た所謂「人間」の世界に於いて、たった一つ、真理らしく思われたのは、それだけでした。ただ、一さいは過ぎて行きます。」

すべては過ぎていく。苦しいことも、楽しいことも、悲しいことも、嬉しいことも、こもごもと川の流れのように、大きな時代のうねりに身をまかせ、時に抗うように過ぎていく。自分は、それでも社会における何かの歯車にならなければと焦る気持ちが消えない。それが人間というものなのかな。動物のように本能を解放して生きていられれば、こんな生きていくことの耐えがたさもないのだろう。

三島由紀夫の豊穣の海『春の雪』の抜き書き。

「個性ということを考えていたんだよ。この時代、この社会、この学校のなかで、自分1人はちがった人間だと考えているし、又、そう考えたいんだ。しかし、100年たったらどうなんだ。われわれは否応なしに、一つの時代思潮の中へ組み込まれて、眺められる他はないだろう。美術史の各時代の様式のちがいが、それを情容赦もなく証明している。一つの時代の様式の中に住んでいるとき、誰もその様式をとおしてでなくては物を見ることができないんだ。」

「様式の中に住んでいる人間には、その様式が決して目に見えないんだ。だから俺たちも何かの様式に包まれているにちがいないんだよ。金魚が金魚鉢の中に住んでいることを自分でも知らないように。」

「俺達の時代の真実が、死んだあとで、たやすく分離されて、誰の目にもはっきりわかるようになる。そうしてその『真実』というやつは、100年後には、まるきりまちがった考えだということがわかって来、俺たちはある時代のあるまちがった考えに人々として総括されるんだ。時代というものは、いつでも一つの愚神信仰の下に総括されるんだよ」

我々の心の働きの本質には、宇宙の摂理が隠れている!↓

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40歳の独身貴族である私は、何か大きなこと、とてつもなく大きなことがしたいと願う。まだ、健康であるから、できなくはない。子供もいないのだから、自分一個の命を、何かためになることに尽くしたいという欲求が募っていると同時に、以前、話した初恋の女性の殺害を終えて自死するというのもわるくないと思うのだ。

下記のTBSの三島特集を見て、天才のオーラが一番映写されているのが、5分22秒、6分12秒、23分25秒だろう。↓

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