癒しの「ロボットインザ・ガーデン」とソープ嬢

詐欺師の女性に39歳である1年の半分を費やして、私にのこったものは、虚無かと言われればそうではない。まだ、子孫を残そうとする本能が、脳の中心に根強くあって、強く私を動かすのだ。子孫繁栄への祈りは、すべての生物の中枢に植え込んだ神の悪戯なのか? それ故に、すべてが競争原理に沿って生きざるを得ないのである。生きているのは、他の生物を殺さなければいけないという厳然たる事実がある。道徳とは、人工秩序への努力であって、人間至上主義の前提なくして、ならないものだ。

来年の3月に40歳になろうとする私の慰めはソープランドで女性とやることであった。しかし、池袋のソープランドで選んだ女性の腋臭がひどくて、萎えてしまい、疲れとストレスが相まって、手コキでいかして欲しいとお願いした。コンドームを外して、勢いよく擦り続ける彼女。無邪気ですらある。私と目が合った。お互い微笑んだ。私の精子が出ているのにもかかわらず、嬢は気付かずに擦り続ける。そのため、亀頭部分を痛めてしまった。

2、3日、小便をすると、ヒリヒリするから、淋菌やクラミジアでももらったのでは憂鬱であった。

その後、劇団四季の『ロボットインザガーデン』を観にいった。詐欺師の女性に奢ったお金30万円ぐらいだから、今更勿体ないことをしたという下世話な後悔が募ってくるけれど、あのままだったら、数百万円を喪失していた可能性があった。いい授業料であり、とても社会勉強になったことを感謝するべきなのかもしれぬ。切りかえていくしかない。

『ロボットインザガーデン』は劇団四季が16年振りに発表するオリジナルミュージカルで、前回の『南十字星』の感動が忘れられず、今回も、コロナ禍で体調も良くなかったが、観にいくことにした。

近未来、ロボットやアンドロイドと日常生活を共に過ごすことになっている世の中という状況が設定されている。庭に迷い込んできた故障寸前のロボット(タング)に、主人公ベンは、自身の姿を重ね合わせ、掛けがえのないものとしてタングを助けようと、修理ができる科学者を探して世界中を旅する。両親を飛行機事故で亡くしたベンは、大学も中退し、夢を諦め、結婚相手エイミーにも三行半を突き付けられている。その立ち直ろうとする思いが、壊れかけのロボット(タング)に投影されていることが、わかってくる。ストーリーそのものに感動したかと聞かれると、いつも思うのだが、ミュージカルの内容は、どれもダウン症の男の子でも分かるようなものであり、それをどう表現されているかに心血を注がれているのである。何を話すかは関係なく、どう話すかが重要なのだろう。

その表現の仕方は、本当に素晴らしい。心持ち硬い動きをすることで、アンドロイドと人間を一目で見分けることができるようにしている。役者の演技力がずば抜けていると思った。その点、ロボットタングは、四角い箱を伸縮性のホースで造った粗末な出来となっている。この物体を観客にとって愛着あるものにどこまで仕上げられるかということに、このミュージカルの出来はかかっている。タングの後ろに2人ついて、動かしながら声を出しているのである。それがあまり気にならないほど、タングに愛ある命を吹き込むことに成功していると私は思えた。

個人的には、「free fee」という歌がとても軽快で良かった。もう一度聴きたい。

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