
観劇の余韻に浸る夜に、こんな美しい一皿一皿と出会えるとは思わなかった――。
劇団四季『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の大迫力の舞台を観たその帰り道、ふと頭に浮かんだのが、先日テレビで紹介されていた日本料理店「荒木町きんつぎ」。四谷三丁目駅からすぐの、隠れ家のような和の名店だ。
午後7時30分前までなら入店できるとのことで、ぎりぎりセーフで入店。カウンターに腰を下ろした瞬間から、まるで舞台の幕がもう一度上がったような感覚になった。
🍶 一皿ごとに感動が積み重なる「小皿20枚」の演出
「きんつぎ」の魅力は、なんといっても、旬の食材を活かした小皿がテンポよく出てくるおまかせコース。しかも、客の食べるペースにあわせて出されるので、まるで演出家がタイミングを測っているかのようだ。
となりの常連らしきマダムたちは、次回予約の話で盛り上がっていた。正直、少し羨ましくもあったが、その余裕が似合うような店であることもまた事実。とはいえ、初訪問の私でも十分にこの空間を堪能できた。
👨🍳 和食界の“バディもの”──北村徳康 × 佐藤正規の絶妙な連携
テレビで観た通り、カウンターの向こうでは北村徳康シェフが黙々と調理し、佐藤正規さんが予約管理や接客までを一手に担う。電話が鳴ると、佐藤さんがiPadで予約を取りながら、すぐさま酒の説明もする。無駄のない動きに見惚れてしまう。
そして何より、料理がすべて「ひと工夫」されている。派手さではなく、滋味に富んだ“面白美味しい”世界が広がっていた。正直、新宿の名店・柿傳と価格帯は同じくらいだったが、体験としてはこちらの方が何倍も記憶に残る。
📸 写真で魅せる「20皿」の全記録
次々と出される小皿に、私は静かに感動し続けた。この場の空気、香り、舌に残る余韻。全てを記録したくて、出てくるたびにシャッターを切った。
▼料理写真
・初鰹の握り
・焼きナスとオカヒジキのおひたし
・季節のせいろ蒸しご飯 など…






















※読者の方は、ぜひこの写真群をチェックしてから訪問を。予約前に見ておいて損はありません!
✨ ブログの力を実感した出来事
最近、私のブログを読んで新規客が増えたというメッセージを、吉原の高級店からいただいた。「あなたの記事のおかげで、早く“卒業”できそうです」と。
そんなふうに、自分の言葉が誰かの未来を動かすこともある。だから私は今日も書き続ける。きんつぎのように、壊れかけた日常に金の継ぎ目を入れるような、そんな文章を目指して。
🏮 まとめ:舞台の感動に続く“第二幕”は、荒木町できんつぎの夜を。
大仕掛けの演出じゃなくても、人は感動できる。小皿一つ、笑顔一つが、人生の記憶に残ることもある。「誰と食べるか」が問われる時代にこそ、こういう店が必要だと思う。
コメント