国立科学博物館特別展「古代DNA―日本人のきた道―」でミッドライフクライシス男が人生を考えた。縄文人は現代人にそっくり?

国立科学博物館の企画展は、いつも僕の人生を揺さぶってくる。

今回はなんと、ゲノム研究から「日本人の原型」が明らかになった展示だ。2022年にノーベル賞を受賞したスヴァンテ・ペーボが解き明かした、ネアンデルタール人とホモサピエンスの遺伝的つながりの薄さ。その衝撃の事実が目の前にある。

中でも驚いたのが、「2万年前の縄文人の顔の復元」だった。奥歯一本からゲノム解析を行い、その人の顔がリアルに再現されているのだが、これがまた「今、電車で隣に座ってそうな顔」で衝撃的。

「縄文人って意外と現代人そっくりじゃん…」とため息が出た。しかも、展示された多くの人が「虫歯」に苦しんでいた事実。今でこそ当たり前の「歯磨き」すらなかった時代を生きた彼らの苦痛を思うと、歯医者嫌いの僕も真面目に歯磨きをしなければと身が引き締まる。

「サピエンス全史」では、ホモサピエンスがネアンデルタール人を圧倒できた最大の理由は「フィクションを作り出す能力」だと書いてある。確かに、人間は物語に熱狂し、ヒトラーのナチスドイツもその典型だ。

しかし、その物語が崩れ、「人生に意味などない」というニヒリズムが襲ってきた時、人間は途端に無力になる。44歳のミッドライフクライシス真っただ中の僕も、そんな虚無感を日々感じている。

夢は作家になり、「人間の真理」を探究したいと願っているけれど、結局それも「自分自身の心を知りたい」というエゴでしかないと気づく。

かつて文学に頼っていた人々が、今は「AI相手に壁打ち」で済ませる時代だ。「僕は文学に人生を捧げる意味が本当にあるのか?」そんな疑問を抱えながら、それでも「心の中に美しい秩序」を築きたいと願ってしまう自分に、もどかしさを感じる。

さらに展示を巡ると、縄文人は粘土で犬や猫の像を作っていたことも分かる。人間の心は2万年前からほとんど変わっていない。「僕らは結局、大河の一滴に過ぎないのか」と思うと、気が遠くなる。

44歳で、2万年前の平均寿命35歳を超え「仙人レベル」になった僕は、ゲノムに刻まれた「若い女性の身体に触れたい、子孫を残したい」という遺伝子の声に抗えず、定期的に風俗通いを繰り返す。虚しいが、遺伝子が僕を操っているとしか思えない。

ゲノム研究が発達し、AIが隆盛を極める時代。「僕らは一体何をすべきなのか?」と問いつつ、こうやって科学の真実を突きつけられると「実に愉快な時代に生きているものだ」と苦笑いが出てしまうのだ。

科学博物館に行くたびに人生観が少し変わる。そんな深い体験がしたければ、国立科学博物館に足を運ぶのをおすすめする。

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