世界一好きな君へ!メールを懲りずに送る🙇‍♂️

↑前回送ったメール

老人ホームの母方の祖母が余命3ヶ月の宣告を受けてから初めて、両親と私でお会いしてきました。風呂あがりを待っていると、職員の押す車椅子に乗って祖母が現れました。挨拶をすると急に笑顔になって、握手をしました。私をじっと見て、険しい顔で、「お父さんに似てきたじゃない」と言います。

 5年前に、姓を継ぐ叔父方の従兄が、祖母の豪華な家の前で撮った写真を年賀状に載せて親戚一同に送ったことがありました。従兄の嫁の家族が、祖母の財産を狙って、孫を利用していると警戒心を強めてから、血のつながらないものへの不信感が露わになっているそうです。この度も母親がプレゼントの洋服を渡していました。

「もうすぐ死ぬから、みんな来ているのかな。スタッフの人は周りのものを片付けるし、鍵が閉まっていると言って、同じ服しか着せてくれない。嫌なことを言うスタッフを変えてくれないかな」

 と落ち込んでいて、きっと、転んで骨折したら大変だとか、便を漏らす前に連絡を入れて欲しいとかいうことをハッキリ口にされるだけなのだろうけど、虐待されているのではと不安になるんですよね。

それから、嬉しそうにニコニコして、

「今日お風呂に入れてくれた人がベテランで、湯舟に静かに浸かっていましたねと後で褒められたわ」

 と喜んでいました。君がここで介護をされたら祖母は幸せな余生を送れるのだろうと涙があふれてきます。

 死を前にして、わがままに、頑固に、気弱に、破廉恥に、エゴのあらわになった入居者も少なくはないでしょう。それでも老人達と真摯に向き合い、多くの幸せを築いてきた努力を尊敬します。自分にあるもので、喜ばれるものがあれば、すべてお渡ししたいほど、Yさんは素晴らしい方です。

 ナポレオンは失恋で自殺する男性を描いた『ウェルテルの悩み』を愛読し、著者のゲーテに面会した際、敬意を表して、「あなたは1人の人間です」と述べました。君を想う時、この言葉が浮かんできます。

 婚活ではなく、もっと違う場所で出会えれば良かったです。ストーカーになっていますから、最後に致しますので、どうかご容赦ください。

 桜の花が咲く頃には、ウィルスの騒動も収束に向かうでしょう。両親も妹も、尻尾の切れた猫さんもワンちゃんも元気であることを願っています。

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この記事を書いた人

大日如来参上のブログへようこそ。ここでは、性の本質、結縁の道、聖地巡礼、社会の問題、舞台や映画のレビュー、そして智慧の書など、多様なテーマを通じて、内なる美と智慧を探求します。
私は、衆生の心の美を見つめ、その内なる光を見出す手助けをしています。
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