6月3日に、品川プリンスホテルのカフェテラス24のラウンジ前で待ち合わせをしたのですが、開いていませんでした。急遽、タワー2階のCAFEマウナケアの前に場所を変更しました。彼女が現れたのは10分遅れで、自粛明けで仕事が忙しいらしいです。
彼女はツヴァイの女性のような真面目さはなく、男性に不慣れな印象もありませんでした。良く言えば昭和の女優のような、悪く言えば水商売の女性のようにビジュアルが決まっています。簡単に言うと処女性は感じられないタイプです。
席について向かい合うと、彼女は真剣な目で私の顔をじっと見つめてきました。私は照れて目を下に向けると、彼女が笑いました。話に間があるとこういう状況になるので、急いで話題を提供しようとしましたが、言葉につまってしまいました。
コロナの影響で仕事が減り、不安からか、彼女の笑顔はとても寂しそうで、もの静かに口を閉ざす姿には言葉にできない感情が秘められているように見えました。
後ろの席では、今日東京アラートが出たという話題が出ていました。都庁とレインボーブリッジが赤く染まりました。彼女に聞いてみると、大阪の真似だと力なく応えました。
彼女は宮城県出身で、牡蠣小屋のカキで2回食あたりを起こしたことがあるそうです。水族館が好きで、品川タワーや池袋サンシャイン、新潟の水族館にも行ったことがあるとのことでした。
普通に相手が見つかりそうな印象を受けましたが、彼女は飲み会を避けるタイプで、出会いがないと言っていました。真面目に将来を共にできる人を探しているとのことで、2年間ぐらい男性との付き合いがないそうです。
「どこか行きたいところはありますか?」と聞くと、しばらく考えた末に「自然な空気に触れてみたい。高台とかで景色を見ながら……」と答えました。「高尾山は行ったことありますか?」と聞くと、「あるよ」とのことでした。
また私の悪い癖で、劇団四季の『マンマミーア』でも横浜に見に行かないかと聞くと、彼女は自然な調子で「いいよ」と答えました。お金を無駄に出しすぎるのは、女性に慣れていない現れかもしれません。
1時間経った頃、彼女がトイレに立ち、戻ってくるとこれから仕事があるらしく、別れることになりました。駅まで一緒に行き、改札口前で挨拶をしました。こんな感じの良いサヨナラは、婚活史上3本の指に入るほどです。しかし、女性の心変わりの激しさを何度も見てきた私は信頼できません。また逢う日まで、逢える時まで、真摯に彼女に応対していこうと思います。
この記事を通じて、婚活アプリでの出会いのリアルな体験を共有しました。今後のデートや婚活の参考にしていただければ幸いです。
※この記事は、過去の記事を、より読みやすくリライトしたものです。
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